一覧へ戻る ページ印刷

「図画工作科教育法

2026/07/15
児童教育
[担当教員] 犬童昭久 
[対象学年] 児童教育専攻 2年

 「図画工作科教育法」では、小学校図画工作科における授業づくりの理論と実践について模擬授業等を通して学んでいきます。学生は自ら授業者となり、対象学年や題材、学習場面を設定した上で授業を構想・実施し、児童の学びを支える教師としての役割を体験的に理解していきます。

授業づくりでは、実際の学校現場で実施可能な現実的な題材を扱うことを重視しています。使用する材料や道具は原則として学生自身で準備し、無理なく実践できる内容を計画します。

しかし、単に簡単な活動を行うのではなく、児童が試行錯誤したり、自分なりの表現を追求したりする場面を大切にすることにしています。「楽だから取り組める」ではなく、「考えるから面白い」授業を目指し、課題解決に向けた葛藤や発見を含んだ学習活動を設計することを重視しています。

また、授業では学習のテンポや展開にも着目しています。活発に意見を出し合う場面と、作品をじっくり見たり深く考えたりする場面にメリハリをつけ、児童が主体的に学べる授業づくりについて考察していきます。教師の意図的な働きかけによって学びを深める小学校の授業として構成することをグループワークも通して話し合います。

そして、模擬授業後の参観者による記録や意見交換、授業者自身による振り返り、質疑応答を通して、多様な視点から授業も分析します。「どのような力を育てようとしたのか」「授業の工夫は何か」「学習の山場はどこにあったのか」といった観点から検討し、より良い授業づくりへの理解へと深めていくことを目指しています。

学生の感想

今回の模擬授業では、4年生図画工作科「いろいろ絵の具研究所」の授業を行った。児童役のみんなが楽しみながら活動に取り組んでくれたことや、ビー玉やストロー、スパッタリングなど複数の技法を実際に試しながら、それぞれの表し方の違いや面白さを感じることができていた点は良かったと感じた。また、活動の説明を実演しながら行ったことで、児童が活動のイメージをもちやすくなり、スムーズに制作へ入ることができた点も成果だった。一方で、最も大きな反省点は時間配分である。活動を充実させたいという思いから、一つ一つの活動に時間をかけ過ぎてしまい、最後の振り返りや作品交流の時間が十分に確保できなかった。図画工作では、作品を見合ったり、自分が発見したことを言葉で伝え合ったりする時間も学びの一部であるため、制作時間とのバランスを考えた授業づくりが必要だと感じた。活動の優先順位を整理し、必要に応じて扱う技法を絞るなど、時間を意識した授業計画を立てたい。 


学生の感想

カラフルなはながみが準備されていて、活動前から「何を作ろうかな」とわくわくした。実際に切ったり重ねたりする簡単な作業でありながら、光に透かした時や見る向きを変えた時に色や形の見え方が変化し、とてもわくわくする活動だと感じたし、教師が最初に色を重ねる実演を行うことで、子どもたちも色の変化への興味や期待を高めながら活動に入ることができると実感した。実際に活動してみて難しかったことは、のりの量を調節することだ。小学生の中にも、のりを付けすぎたり少なすぎたりする子どもがいると考えられるため、教師が適量を具体的に示したり、活動中に個別に助言したりすることが大切だと思ったし、机や手にのりが付いてしまうため、作品づくりだけでなく、活動後の片付けまで指導することの重要性も学んだ。


×