小学校教育実習Ⅰ
2025/09/25
児童教育
[担当教員] 赤井 秀行
[対象学年] 児童教育専攻 3年
[対象学年] 児童教育専攻 3年

本講義は、秋から教育実習に臨む3年生を対象とした、事前指導の一環として行われています。学生たちは実習に向けて授業力を養うため、模擬授業に取り組んでおり、これまでグループごとに全員が一度ずつ授業を行ってきました。今回はその総まとめとして、代表者による模擬授業が実施されました。
題材は「1年生国語『スイミー』」と「6年生算数『複合図形の面積』」の二つです。実際の教室を意識した授業が展開され、国語では低学年の児童を想定し、具体的な教材を用いて物語の理解を深める工夫が見られました。算数では、県内の小学校でも広く使われている学習支援アプリ「ロイロノート」を活用し、児童が自らヒントを選び取りながら考えられるように仕掛けが施されていました。本学の児童教育専攻では全員がロイロノートのアカウントを持ち、模擬授業や演習で活用することで、現場に近い形で学ぶことができます。
授業者以外の学生は児童役として参加する一方、授業参観シートを使って良かった点や課題点を記録しながら授業を受けました。その後、グループや全体でのディスカッションを通じて授業改善について意見を交わし、さらに専攻の教員全員から個別フィードバックを受けます。学生たちは積極的に自分の考えを発言し合い、「もっとこうした方が児童に伝わりやすいのでは」と意見を出し合うなど、活発な議論が広がりました。授業を見るだけでなく、自分の言葉で考えを伝えることで学びが深まる様子が印象的でした。


教育実習はいよいよ目前です。学生たちが今回の学びを生かし、現場での授業に自信をもって臨んでくれることを期待しています。