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算数

2025/01/24
児童教育
[担当教員] 赤井秀行 
[対象学年] 1年生(教職課程)

「算数」という科目は、小学校で指導する算数科の「内容」に関して学ぶ、1年生を対象とした教職課程科目です。「内容」といっても、小学校の教科書の内容ではなく、その基盤となる「数学」について学びます。この学修を通して学生の皆さんには、「教科書の内容が分かる」だけではなく、「その数学的背景を理解したうえで指導できる」先生になってもらいたいと思います。

今回の講義では「円」について扱いました。「円周率」という言葉は、皆さんの誰もが聞いたことがあると思います。では、「円周率」とは何でしょうか?小学校の教科書では、「円周は直径の何倍なのか」といった定義が示され、円周率を見積ったり、測ったりする活動があります。そこで、今回の講義では、それをさらに数学的に精密に調べる活動を行いました。

小学校では、「円の内側の正六角形と、円の外側の正方形」の周りの長さを考え、子どもたちは「円周率が3より大きく、4より小さい」ことを発見します。そこで今回は、「さらに細かな正多角形にすれば、もっと正確に円周率を求められるのではないか?」という考えから、「正12角形」の周りの長さを求めてみました。

学生の皆さんは、グループで協力して試行錯誤しながら、取り組んでいました。ここでは、皆さんが高校で学習する三角比を使います。このような演習を通じて、小学校での学習内容が、中学校・高校と続く数学と繋がっていることも実感できました。

教員のコメント

赤井秀行

この講義では、多くの演習にグループで取り組みます。自分一人では解決できなかった問題を、友だちと協力することで解決できることの楽しさを感じてもらいたいと思います。そのような経験が、実際に先生として指導する際にも生きてくると思います。


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