肢体不自由教育総論
[対象学年]
この授業は、特別支援学校教諭一種免許状を取得する学生が受講する授業です。授業では、特別支援学校教育要領・学習指導要領を基準として特別支援学校(肢体不自由)において編成される教育課程について、その意義や編成の方法及びカリキュラム・マネジメントについて学修します。また、肢体不自由のある幼児児童生徒の障害の状態や特性及び心身の発達の段階等を踏まえた各教科の指導における配慮事項を学修し、具体的な授業場面を想定した授業設計を行う方法についても学修します。

5月16日の授業は、特別支援学校学習指導要領解説 自立活動編を教材として、特別支援学校独自の領域である「自立活動」を指導する意義と学習指導要領に示されている指導内容(区分と項目)について学修しました。
「自立活動」は,個々の幼児児童生徒が自立を目指し,障害による学習上又は生活上の困難を主体的に改善・克服しようとする取組を促す教育活動であり,個々の幼児児童生徒の障害の状態や発達の段階等に即して指導を行うことが必要です。

そのため,「自立活動」の指導に当たっては,幼児児童生徒一人一人の実態を的確に把握して個別の指導計画を作成し,それに基づいて指導を展開する必要があります。
個別の指導計画を作成するにあたっては、学習指導要領等に示された内容を参考として,個々の幼児児童生徒の実態を踏まえ,具体的な指導内容の設定を工夫することが求められています。

そこで、今回の授業では、「学習指導要領解説 自立活動編」に示された指導内容(6区分27項目)を理解するために、肢体不自由のある幼児児童生徒に対する指導事例を探し出し、どのような指導が考えられるかを説明するスライドを2人で作成する活動を行いました。今後、それぞれのグループが作成したスライドを活用して、項目についての理解、具体的な指導内容、指導上の留意点及び他の項目との関連について説明を行い、理解を深める予定です。